Pearl Trilogy イメージングシステム

近赤外蛍光と生物発光によるin vivo イメージングをシンプルに

近赤外蛍光+生物発光 in vivoイメージングシステム Pearl Trilogy

近赤外蛍光イメージング+生物発光イメージング

近赤外蛍光プローブを用いた蛍光イメージングとルシフェラーゼ発現細胞を用いた生物発光イメージングは、in vivo オプティカルイメージングで最も頻繁に用いられる2大イメージング手法です。

Pearl Trilogyは、この2つの光イメージング手法を、同時に1台で行うことができるシンプルなin vivo イメージングシステムです。

特に近赤外蛍光でのイメージングに特徴があり、レーザー励起によりクリアな画像を得ることが可能です。高分子医薬品等の生体内分布試験や分子イメージングプローブ開発におけるin vivo イメージングを中心に多くの使用実績がございます。

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❶ 近赤外蛍光 in vivo イメージング

近赤外蛍光イメージングでは、特定の分子(タンパク質など)に特異的に結合する蛍光標識プローブ(ターゲティングプローブ)を用いて、 in vivo イメージングを行います。主に下記の用途で使われます。

  • FL-coregistation
    高分子医薬品やペプチド医薬品のバイオディストリビューション研究
  • 光がん免疫療法開発
  • 外科手術プローブ開発
  • 生体内での細胞のトラッキング
  • 特定の分子活性の生きた動物体内での可視化

近年では近赤外蛍光波長の蛍光タンパク質(iRFP)を用いることも可能になってきています。

LI-COR社では、 IRDye近赤外蛍光試薬BrightSiteオプティカルイメージング試薬とともに皆様に実験ソリューションを提供しています。

近赤外蛍光の利点
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蛍光で in vivo イメージングを行う際の最大の課題は実験動物そのものに由来する自家蛍光と組織による光の吸収です。

青・緑・赤などの波長は自家蛍光が強く動物組織による光吸収も多いためin vivoイメージングに使用するのは困難です。したがって、細胞のイメージングで多用されるGFPなどはin vivo イメージングではほとんど使用できません。

Pearl Trilogy イメージングシステムは、自家蛍光が弱く動物組織による吸収も少ない近赤外蛍光領域の波長を使ってイメージングを行います。

Pearl Trilogy イメージングシステムでは700nmと800nmの2つの波長でのイメージングが可能です。

800 nmは植物飼料由来の自家蛍光も少なく、in vivo イメージングに特に適しています(700 nmの場合は無蛍光飼料を使用することを推奨)。

❷ 生物発光 in vivo イメージング

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生物発光イメージングでは、ルシフェラーゼ遺伝子を導入した細胞を用いてin vivo イメージングを行います。

腫瘍学の分野では、腫瘍サイズの経時的評価(薬剤の抗腫瘍活性評価)や癌転移の検出で特によく使われています。

蛍光イメージングのような自家蛍光の問題がないため生体深部までシグナルを取得しやすい反面、シグナルがルシフェラーゼとルシフェリンの酵素反応に依存するため、実験動物の状態や実験条件に依存しやすいという課題があります。

Pearl Trilogy イメージングシステム

シンプルな操作性でシグナルノイズ比の高いクリアな画像を取得

● レーザー励起による高感度な近赤外蛍光イメージング

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Pearl Trilogy イメージングシステムでは励起光源に半導体レーザーを使用しています。

白色光源やLED光源による励起と異なり、ピンポイントの波長で励起が可能で励起パワーも強いため、バックグラウンドの低いクリアな近赤外蛍光イメージを高感度に取得できます。

また、波長間のクロストークもほとんどありません。

● 6桁以上の広いダイナミックレンジ: 常に一定の露光条件で撮影が可能

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解剖実験ではなくin vivoイメージングを行う理由は何でしょうか?

Pearl Trilogy イメージングシステムは6桁以上の広いダイナミックレンジを持ちます。

したがって、撮影のたびに露光時間を変更することなく、常に同じ露光設定で撮影が可能です。

同じ個体の経時変化を追う際に、撮影毎に露光条件が変わってしまうことがなく、シグナル強度をダイレクトに比較できます。

● イメージングエリア全域で均一な蛍光強度

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Pearl Trilogy イメージングシステムには、イメージングエリア全域にわたって均一なレーザー照射を可能にするFieldBrite™ Xi2テクノロジーが搭載されています。

そのため、撮影エリアの場所によらず、撮影面全域でCV < 3%の均一なシグナル取得が可能です。

フラットフィールディングのような撮影後に画像を修正する方法と異なり正確な定量シグナルを取得していただけます。

● シンプルなソフトウェアによる簡便な操作性

Pearl Trilogyによる画像取得に使用するLI-COR Acquisition ソフトウェアは、ステップ・バイ・ステップのシンプルな操作フローにより、今日初めて装置に触れる方でもすぐに使用方法を理解することが可能です。

また、画像解析に使うことができるEmpiria Studio ソフトウェアは、インビボ光イメージング画像上でのシグナル領域の蛍光強度の数値化を簡単かつ客観的に行うことできます。画像解析ソフトウェアでよくある各ファンクションボタンをひとまず押してみて試行錯誤するというようなことがなく、画像解析が初めての方でも最小の学習時間で実験結果を得ることができます。

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製品仕様

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Pearl Trilogy イメージングシステム

検出器 冷却CCD
撮影モード 700ch 蛍光 / 800ch 蛍光 / 生物発光(BLi) /明視野
波長

700ch: 励起685nm / 検出720nm

800ch: 励起785nm / 検出820nm

BLi: 励起なし / 検出450-650nm

励起光源

685 nm 半導体レーザー

785 nm 半導体レーザー

解像度 85 / 170 / 255 μm
イメージングエリア 11.2 x 8.4 cm
スキャンスピード 500 ms - 60 s
ガス麻酔 ポート有り(ガス麻酔装置は別途必要)
画像取得ソフトウェア LI-COR Acquisition ソフトウェア(※)
画像解析ソフトウェア Empiria Studio ソフトウェア(※)
本体サイズ 幅41 x 奥行41 x 高さ66 cm
本体重量 23 kg
本体必要電源 100-127 VAC、最大4 A、50/60 Hz
保証期間 1年

※  Image Studio ソフトウェアも使用可能です。

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