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ハイパフォーマンス 遠心エバポレーター

EZ-2 シリーズ 4.0

EZ-2シリーズ

ラボオートメーション対応の遠心エバポレーター

EZ-2 Bionic

医薬品開発企業を中心に実験の自動化が急速に進展しています。ドラッグディスカバリーの分野ではハイスループットスクリーニング(HTS)を中心に、すでに多くの製薬会社で自動化によるリモートオペレーションが実用化しています。

一方で、メジシナルケミストリー(創薬化学)あるいばプロセス化学の分野では、ラボオートメーションの導入が遅れていました。しかし近年、グローバルファーマや創薬支援サービス会社で有機合成ワークの自動化が進んでいます。

オートメーションの実現により、化学者は化合物設計や合成デザインなどの仕事に多くの時間を使い集中できるようになります。また、合成ワークの自動化は、時間効率化(夜間運転など)による生産性の向上、再現性の改善、人為ミスの軽減という点でも期待されています。

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サンプル濃縮/乾固のオートメーション

合成ワークの自動化は、探索初期のライブラリ合成からリード最適化における誘導体合成まで、それぞれのステップで著しく発展しています。自動合成装置の活用、HPLC分取の自動化およびそれらをリンクする自動化ロボットの活用がその発展を支えています。

では合成後あるいはフラクション分取後の化合物の濃縮や乾固はどうでしょうか?

これらの作業はワークフローの中で時間がかかるボトルネックであるにも関わらず、その自動化が遅れていました。

多検体サンプル濃縮/乾固の世界的リーダーであるATS Genevac社は、遠心エバポレーターのベストセラーモデルであるEZ-2をベースにその課題を解決しました。ラボオートメーション対応の遠心エバポレーター EZ-2 Bionicは、様々な会社の自動化システムの中に組み込むことで、サンプル濃縮/乾固のステップまでを自動化しリモートでオペレーションすることを可能にします。

EZ-2 Bionic:オートメーション対応のための新たな機能

➊ 自動開閉リッド

通常の遠心エバポレーターでは、サンプルチャンバーのリッド(蓋)を手で開いてサンプルをロードし、濃縮乾固が終わったら手でサンプルを取り出します。

EZ-2 Bionicは、コマンドが入力されるとリッドが自動で開閉します。そのことでロボットアームによるサンプルホルダーの自動搬入と自動搬出を可能にしました。

さらに、ロボットアームによるアクセスを容易にするために、リッドは通常モデルよりも大きく開くよう改良されました。

❷自動化対応のサンプルローダー

EZ-2 シリーズの通常モデルでは、サンプルローターを自由に回すことができました。

EZ-2 Bionicでは、コマンドの入力に従って、サンプルローターが決められたポジションで自動ストップするよう変更されました。

これによりロボットアームによるサンプルホルダーの自動セッティングが可能になりました。

❸ 自動化対応のための新たなサンプルホルダー

従来のサンプルホルダーはロボットアームによる自動化に対応することは困難でした。

EZ-2 Bionicでは、ロボットアームによるサンプルホルダーやプレートの確実なグリップに対応できる新たなデザインのサイドブリッジホルダーを採用しています。

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❹ コマンド対応

オートメーションには、コマンドによる操作支持の入力が必須です。

EZ-2 Bionicでは、RS232ポートを介したシンプルなコマンド入力により装置の操作を自動化します。

コマンドを介して、リッドの開閉とロック/アンロック、サンプルローターのポジショニング、運転のスタートとストップ、コンデンサーのデフロストとドレインなど各種の装置アクションのトリガーを入力することで、リモートオペレーションを実現させます。

EZ-2 Bionicは、緊急ストップやインターロックなど各種の安全対策が施されています。マニュアルでのリッド開閉や操作などにも対応しています。

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オートメーション対応モデル

EZ-2 Bionicは、EZ-2 シリーズのフルスペックモデル(EZ-2 Elite 耐塩酸仕様 IGP対応モデル)をベースに開発されています。

突沸防止機能

Dri-Pure 突沸防止テクノロジーにより、サンプルのロスとクロスコンタミネーションを防ぎます。

過加熱からサンプルを保護

Sample Shield テクノロジーにより、サンプルを過度な熱から護り、サンプル変性を防止します。

溶媒耐性

DMSOやNMPなどの高沸点溶媒、あるいは塩酸などの強酸に対応し、様々なアプリケーションが可能です。

自動運転防止機能

サンプルからの溶媒蒸発に伴う加熱ランプの店頭頻度をモニターすることで、サンプルの乾固を検知して自動ストップします。

自動デフロスト&ドレイン

運転プログラムによりコンデンサーの解凍(デフロスト)と排液(ドレイン)を自動で行います。混合溶媒の留去とトラップを確実に行います。

ハイパワーランプ

サンプル留去スピードアップのための加熱には高エネルギーのIRランプを使用します。ランプ交換はユーザーが自分自身で行うことが可能です。

バランス耐性

左右のサンプルホルダーの重量差が80gまで対応しています。HPLCフラクションの濃縮乾固におけるシステムの堅牢性を高めます。

不活性ガスパージ

運転前に窒素ガスやアルゴンガスなどの不活性ガスをサンプルチャンバーに充填することができます。ジエチルエーテルのような爆発性の溶媒でも安全に処理できます。

動画で見る

EZ-2 Bionicによる自動化のアニメーションによる説明

EZ-2 Bionic イメージ動画

EZ-2 Bionicのご紹介

製品仕様

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EZ-2 Bionic

メカニカルデータ
最大回転数 1920 rpm
最大遠心力 500 G
ドライブシステム ダイレクトドライブ方式
最大サンプル搭載量 2 x 1.5 kg (ホルダー重量を含む)
最大インバランス 80 g
加熱方式 ハイパワー IR ランプ
真空システム
真空ポンプ スクロールポンプ
圧力コントロール プログラムにより自動制御
最大到達真空度 0.4 mbar
温度コントロール
温度制御範囲 ランプ OFF、30~80 ℃
温度設定単位 1 ℃
温度センサー 赤外線パイロメーター
コンデンサー
運転温度 -35 ℃
最大溶媒回収容量 ∞ (オートドレイン)
使用冷媒 R1270
冷媒充填量 0.028 kg
CO2e < 0.1 t
サイズと重量
サイズ (本体)幅613 x 奥行648 x 高さ560 mm
(ポンプ)幅432 x 奥行282 x 高さ302 mm
重量 (本体)88 kg
(ポンプ)26.2 kg
電源 100V、15A、50/60Hz

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