大腸菌&酵母培養用 三角フラスコ
Ultra Yield Flask シリーズ

大腸菌&酵母培養用 三角フラスコ Ultra Yield Flask

大腸菌や酵母などの微生物培養による
プラスミド生産/タンパク質生産の収量を改善しませんか?

UYF_in_shaker

微生物培養による物質生産をもっと効率的に行いたいと思ったことはありませんか?

Ultra Yield Flaskは、大腸菌や酵母などの微生物をフラスコ内でこれまで以上に効率的に増やすことができます。

「もっとたくさんのタンパク質やプラスミドが欲しい」

そんな方は是非Ultra Yield Flaskをお試しください。

サンプル品をご提供いたします。

Ultra Yield System

Ultra Yield Flaskを用いた微生物培養システム(Ultra Yield System)では、従来のフラスコ培養と比べて約10倍の高通気条件下で培養を行うことができます。そのため、酸素供給が律速とならず、大腸菌や酵母などの微生物を長時間(>24 hours)にわたり、高密度に培養することができます。1バッチの培養で多くの菌体量を得られるため物質生産の収量を改善することができます。

Ultra Yield 微生物培養システムは、3つのコンポーネントから成ります。

flask

Ultra Yield Flask

独自の底面バッフルとフラスコ形状により、振とう培養中のエアレーション効率(通気効率)を極限まで高めました。

材質はポリプロピレン(PP)から成ります。ガラスフラスコと異なり軽く滑りづらいため、フラスコを落として割る心配がありません。

ガラスフラスコのように永久に使用することはできませんがオートクレーブが可能で、変形するまでは数回繰り返しご使用いただけます。

詳しく見る

seal

高通気性リッド

従来の綿栓、シリコンキャップ、あるいばアルミホイルキャップ(メタルキャップ)では、フラスコへの通気効率に限界がありました。

Ultra Yield Systemでは、フタに高通気性のシールあるいはベントキャップを使用します。

独自形状の底面バッフルフラスコと合わせて使用することで、通常の振とうフラスコの約10倍のエアレーション効率を得ることができ、微生物の増殖を促進させます。

詳しく見る

media

栄養強化培地

酸素供給効率が優れていても、栄養分が枯渇すると微生物はそれ以上に増殖することができません。

Ultra Yield Systemでは、LB培地などの貧栄養培地ではなく、TB培地などの富栄養培地を用います。

Thomson Instrument社では、プラスミド産生に特化した培地Plasmid+をご用意しています。Ultra Yield FlaskとPlasmid+を組み合わせてお使いいただくことで、プラスミド生産効率のさらなる向上が見込まれます。

詳しく見る

Ultra Yield Flaskの特徴

独自の底面バッフルによる優れた振とう効率

UYF_Baffles

Ultra Yield Flaskは、バッフルが側面や底面の一部ではなく、底面の中心部近くまで深く切られています。

シェイキング培養中にフラスコ内で培養液が縦方向にも循環して良く混ざり、酸素供給率(エアレーション効率)が上がります。

フラスコの形状と口のサイズも、ガス交換効率向上のために最適化されています。

そのため、大腸菌等の微生物を効率よく増やすことができます。

※ 写真は2.5Lフラスコの例を示しています。

様々なフラスコサイズをラインナップ

uyf-series-media

125 mLから2.5 Lまで各サイズのフラスコからご選択いただけます。
スムーズな拡大培養が可能です。

  • 125 mL
  • 250 mL
  • 500 mL
  • 1.5 L
  • 2.5 L

便利な培養液移送用のトランスファーキャップもあるため、ジャーファーメンターなどへのスケールアップも容易です。

カタログをダウンロードする

データ例

Case-Study 1:大腸菌数とタンパク質発現量の向上

Ultra Yield Flask、コーニング社フラスコ、ガラスフラスコで大腸菌を培養した際の吸光度(A)とタンパク質発現量(B)を比較しました。Ultra Yield Flaskにより最大610%の効率UPが見られました。

UYF_610%UP_3

※ 本データはPfizerにより得られました。

※ データ引用元: J Struct Funct Genomics. 2006 Jun;7(2):101-8. doi: 10.1007/s10969-006-9013-0.

Case-Study 2:ガラスフラスコとの培養プロファイルの比較

Ultra Yield Flaskとガラスフラスコで、大腸菌培養中の溶存酸素(Do)、pH、酢酸塩濃度の変化を比較しました。

ガラスフラスコでは、対数増殖期(Log Phase)から定常期(Stationary Phase)に直接移行し、酸素供給(溶存酸素濃度)の不足に伴いpHが急激に低下します。また培養液中の酢酸濃度が急激に上昇します。

Ultra Yield Systemを用いると、対数増殖期(Log Phase)を経て転移期(Transition Phase)に移行します。溶存酸素濃度が急激に上昇してその後も維持されるためpHが安定的に保たれます。培養液中の酢酸濃度は急激に低下します。

UYF_GSK_3

※ 本データはGlaxoSmithKline社からご提供いただきました。

LB培地あるいは貧栄養培地は高密度で微生物培養をするための栄養素が十分に含まれておらず、Ultra Yield Flaskを使用しても、従来と同等の結果しか得られないことがございます。

そのような場合はPlasmid+、TB、Magic Media、EnBaseなどの高栄養培地をご使用ください。

製品ラインナップ

125 mL 250 mL 500 mL 1.5 L 2.5 L
125mL_UYF
250mL_UYF
500mL_UYF
1.5L_UYF
2.5L_UYF
#931147 #931144 #931141 #931138 #931136-B
滅菌済(個包装) 滅菌済(個包装) 滅菌済(個包装) 滅菌済(個包装) 滅菌済(個包装)
50個 x1箱 50個 x1箱 25個 x1箱 12個 x1箱 6個 x1箱

※ リッド(蓋)は別売です。別途 高通気シールAirOtopあるいはベントキャップをお買い求めください。

※ フラスコの材質はポリプロピレン(PP)です。

※ 基本はディスポーサブルですが変形するまで数回オートクレーブしてお使いいただけます。

カタログをダウンロードする

製品/シリーズに関するお問い合わせ

製品に関するご質問や技術的なお問い合わせなどはこちらのフォームをご利用ください。

Now Loading...