細胞培養インキュベーター
CBシリーズ/CB-Sシリーズ

コンタミ対策と低酸素培養に特徴のある細胞培養インキュベーターです

CO2/マルチガスインキュベーター CB/CB-Sシリーズ

あなたにとって理想の細胞培養インキュベーターは?

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セルラインの培養、初代細胞の培養、ハイブリドーマの培養、iPS細胞や間葉系幹細胞の培養、組織培養・・・

細胞培養実験を日々行っているあなたにとって、そして細胞にとって理想的な培養環境とは何でしょうか?

ドイツBINDER社のCO2/マルチガスインキュベーターCBシリーズとCB-Sシリーズは、細胞培養のエキスパートが求める理想的な細胞培養環境を提供します。

IQ/OQや21 CFR Part 11に対応することも可能です。

庫内汚染の繰り返しにお悩みではないですか?

動物細胞培養において、菌や酵母によるコンタミネーションから細胞を守ることは極めて大切です。コンタミ防止はすべてのセルバイオロジストにとって必須のスキルと言えます。

しかし、どんなに気を付けて作業をしていても、コンタミネーションは起きてしまうことがあります。

そんなとき、どのように対処すればよいでしょうか?
「インキュベーター内を完璧に清掃したつもりなのに、また庫内が汚染されてしまった」そんな経験はございませんか?

CBシリーズとCB-Sシリーズには、庫内汚染を100%リセットするための様々な工夫が凝らされています。

① 180℃乾熱滅菌

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180℃乾熱滅菌は日本薬局方を含め滅菌に関する様々な世界基準に準拠する滅菌方法です。180℃の高温で乾熱滅菌を行うことにより菌の芽胞や耐熱菌まで確実に死滅できることがわかっています。

CBシリーズは1サイクル10時間で乾熱滅菌サイクルを完了します(180℃, 2時間)。また、CO2センサーを取り付けたままで乾熱滅菌が可能です。

CB-Sシリーズは12時間で1サイクルを完了します(180℃, 4時間)。CO2センサーは取り外して乾熱滅菌を行います。

様々な細胞培養インキュベーターで様々な殺菌・滅菌方法が使われていますが、乾熱滅菌は、UV灯や過酸化水素、あるいはHEPAフィルターによる除染と比べてコストがかからず、かつ確実に滅菌が可能です。

② 継ぎ目のない一体成型チャンバー

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これまでのインキュベーターは、棚板を置くための骨組みがチャンバー内の左右にボルト等で取り付けられているものが多く、庫内を隅々まで完全に清掃するためには一度その骨組を解体する必要がありました。また、庫内の四隅や四辺に隙間があり菌が隠れる場所がありました。

CBシリーズとCB-Sシリーズは一体成型によって作られたユニットデザインのため菌が隠れる隙間や溝がまったくありません。棚板を外に出すだけで、チャンバー内の隅々まで完全に手が行き届き、すべての場所を清掃できます。

また、清掃の際に金具などで手に傷を負う心配もなく、短時間で作業を終えることができます。

③ 庫内ファンフリー

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CBシリーズとCB-Sシリーズには庫内に空気循環のためのファンがありません。

なぜ?

これまでの細胞培養インキュベーターのように装置の裏面に循環ファンがあると、その部分は人の手で掃除することができませんでした。また、庫内を循環させながら除染するために加湿水のUV殺菌やHEPAフィルターなど様々な複雑な工夫が必要でしたが、それでも完璧ではありませんでした。

我々の答えはシンプルです。

庫内循環ファンを除くことによりこの課題を解決しています。そして、循環ファンなしで庫内全域にわたって均一な温度環境・CO2環境・湿度環境を維持するための工夫がされています。

④ 銅製シェルフ(オプション)

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CBシリーズとCB-Sシリーズの170リットルモデルでは、オプションで銅製の棚板と加湿皿を選択することができます。

銅には抗菌作用があるため菌の付着と生育を防ぐ効果があります。銅製の棚板と加湿皿によりさらにコンタミ対策を強化することが可能です。

※ 本オプションは後付けで変更することが可能です。

ホワイトペーパーをダウンロードする

安定した培養環境

温度コントロール

Silicon_heating_jacket

CBシリーズとCB-Sシリーズは温度制御をSilicon Heating Jacketで行います。

Silicon Heating Jacketでは、3層構造のシリコンレイヤーがチャンバー全体を包み込み均一に加熱を行います。この方式により±0.3℃(at 37℃)の庫内温度均一性を達成しています。

また、30秒ドア開放時の温度復帰時間も約6分とミニマムです。

CO2コントロール

Gas_mixing_head

CBシリーズとCB-Sシリーズでは庫内への二酸化炭素ガスの供給に特別なガスミキシングヘッドを使用しています。

これまでの細胞培養インキュベーターでは、100%二酸化炭素ガスを庫内に吹き込み、ファンで庫内を循環させながら、チャンバー内の空気と混ぜることで5%に調整していました。この方法は、ドアの開閉のたびに庫内のCO2濃度がしばらく安定せず、また表示に現れるCO2濃度と実際のチャンバー全体のCO2濃度の間にギャップがあるという課題がありました。

CB/CB-Sシリーズでは、ガスミキシングヘッド内に庫内エアーを取り込むことで、既に5%に調整済みのCO2ガスを庫内に吹きます。また、 ベンチュリ効果を利用することで庫内循環ファンがなくても均一な環境を維持することを可能にしています。

湿度コントロール

Permadry

CBシリーズは二重構造の加湿皿によるPERMADRY方式により湿度環境の維持を行います。

PERMADRYでは、二重構造の加湿皿のインナー皿が外部ファンにより周囲より2-3℃低い温度にコントロールされます。その結果、チャンバー内の空気の凝縮がこのインナー皿に集中して、庫内の空気の自然対流が生まれます。庫内エアーの凝縮がインナー皿に集中するため、チャンバーの内壁や内扉への結露を効果的に防ぐことができ、菌の増殖を防ぐことができます。また加湿皿は、持ち上げるだけで容易に取り外すことができ、オートクレーブも可能です。

CB-Sシリーズは通常の形の加湿皿を使用しますが、PERMADRYに準じた簡易的な結露防止機能を有します。

Active Humidification オプション

加湿皿による湿度維持はPassive Humidification(自然加湿)と呼ばれます。
CBシリーズのCB170とCB260では、オプションでActive Humidification(能動加湿)を選択できます。

Active Huimidificationでは専用のバッグに水を入れて装置のフロント下部にセットします。バッグ内の水は装置内の極小加熱チャンバーに吸い出され、そこで180℃まで加熱されます。その結果生じる蒸気でチャンバー内を加湿します。バッグの容量は約900mLです。1日あたり10回のドア開閉で12日間もちます。

Active_humidification

この方法には下記の利点があります。

  • ドア開閉時の湿度復帰が迅速
  • 湿度センサーにより湿度環境の制御が可能(制御範囲50-95%)
  • 加湿水に起因する庫内コンタミネーションを引き起こすリスクが低い

※ ウォーターバッグとフィルターはディスポーサブルです。

バイヤーズガイドをダウンロードする

低酸素培養に最適

マルチガスオプション

CBシリーズのCB 170とCb 260では、ご注文時にマルチガスオプションをご選択可能です。
マルチガスオプションでは、N2ガスによる低酸素培養、あるいはO2ガスによる高酸素培養が可能です。

※ CB 56とCB-Sシリーズはマルチガス仕様をご選択いただけません。

0.2%までの低酸素培養が可能

腫瘍組織は通常組織に比べてはるかに低酸素環境にあることが知られています。
したがって、薬剤に対する細胞の正確な応答性を試験するためには、低酸素環境下で細胞培養を行い薬効等をテストすることが望ましいと考えられます。
また、幹細胞等の培養や分化においても低酸素の培養環境が求められることがあります。

CBシリーズのマルチガスオプションでは、他社の同クラスインキュベーターでは達成できない0.2%までの低酸素培養が可能です。

分割ドアオプション

Divided_door

マルチガスによる低酸素培養あるいは高酸素培養では、ドアを開放するたびに庫内の酸素濃度が通常の20%まで戻り、再び設定した酸素濃度に達するのに時間がかかります。
ドア開放時の酸素濃度の変動をミニマムにするために、しばしば分割インナードアが使われます。

CBシリーズはすべての機種で分割インナードアオプションをご選択いただけます。

  • CB 56(53L モデル):4分割ドア
  • CB 170(170L モデル):6分割ドア
  • CB 260(267L モデル):8分割ドア

その他の特徴

DuoDoor
CB170_LCD
Qualifizierung

Duo Door
(CBシリーズ)

内扉と外扉をワンハンドルで
同時に開けることができます。
操作性が改善されます。

データロギング
(CBシリーズ/CB-Sシリーズ)

各パラメーター、ドア開閉、アラームなどの運転記録は本体に自動記録され、
USBメモリにエクスポートできます。

バリデーション対応
(CBシリーズ/CB-Sシリーズ)

IQ/OQパッケージをご用意しています。
APT-COMソフトウェアにより、
21 CFR Part 11にも対応できます。

オプション・アクセサリーの詳細はこちら

モデル比較

  CB シリーズ CB-S シリーズ
CB_56

CB 56

CB_170

CB 170

CB_260

CB 260

CB-S_170

CB-S 170

CB-S_260

CB-S 260

主な仕様
チャンバー容量 53 L 170 L 267 L 170 L 267 L
棚板枚数 標準2枚/最大3枚 標準3枚/最大6枚 標準3枚/最大8枚 標準2枚/最大6枚 標準2枚/最大8枚
マルチガス 非対応 オプション オプション 非対応 非対応
Duo Door 標準 標準 標準 × ×
鍵付きドア 標準 標準 標準 オプション オプション
パネル操作 タッチパネル タッチパネル タッチパネル ボタン ボタン
データ記録
データ出力(USB)
主なオプション
分割ドア × ×
クイックアクセスドア × × ×
左ヒンジドア
銅製棚板&加湿皿 × × ×
Active Humidification × × ×
ガスタンクチェンジャー
アクセスポート
庫内電源(LEMOソケット) × ×
バリデーション対応
IQ/OQサービス
21 CFR Part 11
電源とサイズ
必要電源 100V, 50/60 Hz 100V, 50/60 Hz 100V, 50/60 Hz 100V, 50/60 Hz 100V, 50/60 Hz
サイズ 幅528 mm
奥行545 mm
  高さ674 mm
幅680 mm
奥行715 mm
 高さ870 mm
幅740 mm
 奥行785 mm
 高さ1020 mm
幅680 mm
奥行715 mm
高さ870 mm
幅740 mm
奥行785 mm
高さ1020 mm
重量 53 kg 98 kg 125 kg 90 kg 125 kg

各モデルの詳細な仕様比較はこちら

製品/シリーズに関するお問い合わせ

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