Developing new therapies for primary liver cancer with precision bio-printed patient-derived organoids
【資料タイプ】ポスター
【学会】LCS 2023
【言語】英語
<バックグラウンド>
肝癌は、世界的に癌による死亡原因の第3位を占めている。現在利用可能な全身治療は、わずかな効果しかなく、関連する毒性も大きい。疾患の負担を軽減するためには、標的を絞ったより効果的な治療法が早急に必要である。適切なin vitroモデルの欠如は、薬剤開発における大きな障害である。患者由来オルガノイド(PDO)技術は、従来のin vitroモデルの限界を克服する可能性がある。報告されている肝腫瘍PDOの作製率は、腫瘍微小環境を正確にモデル化していない細胞外もデリクスでは低いことがわかっている。
<目的>
1. 従来の細胞外マトリクスによる3D培養方法と比較して、Inventia Life Sciences社の成分が規定された化学合成バイオインクを用いた3D培養によって、分散した肝癌腫瘍組織の初期伸展の成功率が向上するかどうかを調べること。
2. Inventia Life Science社がRASTRUMTM バイオプリンターで構築した3次元PDOモデルによる薬剤スクリーニングシステムを開発すること。
<方法>
1. 39症例の原発性腫瘍と1例の転移性腫瘍(リンパ節転移)から、経皮的生検(33例)または切除(7例)標本を処理した(肝細胞癌 n=38、胆管癌 n=2)。
2. 組織を分散し、PDO培養のための確立されたプロトコルを用いてCultrex Basement Membrane Extract(BME2)にプレーティングした。
3. 組織のサブセットをパイロット試験で評価し、BME2と比較して、3kPa(バイオインクAおよびB;独自のペプチドミックス)または1.1kPa(バイオインクC;ペプチドミックス=バイオインクB)の硬さを持つ3種類の新規マトリックスにおける初期的な3Dスフェロイド形成の成功を判定した。
4. 作製したPDOを、RASTRUMTM バイオプリンター(Inventia社製)を用いて96ウェルにバイオプリンティングし、薬剤応答性をヒト不死化肝細胞株PH5CH8と比較した。
5. ハイスループット(HTP)スクリーニングアッセイへの適合性を判断するため、胆管癌PDOで384ウェルのバイオプリンティングと薬剤応答性を評価し、PerkinElmer社 Operetta CLSとHarmonyソフトウェアによるハイコンテンツ解析で定量化した。
6. 胆管癌PDOにおける薬剤応答性評価のための384ウェルプレートのバイオプリントモデルを利用した。