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Simoa シリーズ

超高感度オートELISA Simoa HD-X Analyzer

超高感度オートELISA Simoa HD-X Analyzer

極微量の体液バイオマーカーを超高感度に全自動で測定

Simoa HD-X アナライザーは、デジタルELISA技術を用いた新たな自動イムノアッセイプラットフォームです。

従来のELISA系で定量が困難だったフェムトモーラー(fM)レベルの低濃度のタンパク質やペプチドを優れた再現性で正確に定量することができます。また、サンプルと試薬をセットするだけで、インキュベーション、洗浄、測定、データ解析まで全自動で行うため、多サンプル測定の手間を大幅に減らすことができます。

Simoa HD-X:6つの特徴と利点

超高感度測定

Simoa Bead Technologyにより従来のELISAの約1000倍の感度で測定が可能

全自動測定

測定の工程がすべて自動化。実験結果を得るまでの手間を大幅に削減可能

ハイスループット

1バッチ(1回の測定)で最大288のデータポイントを全自動で測定(約8時間)。

高い定量再現性

自動測定により施設間や実験者間による測定再現性を向上。

フレキシビリティ

アッセイキットだけでなくカスタムアッセイの構築にも対応。

レギュレーション対応

21 CFR Part 11、IQ/OQなどGxP環境下での使用に対応可能。

Simoa HD-Xのカタログをダウンロードする

Simoa HD-1との違いは?
HD-1_to_HD-X

Simoa HD-Xは、第一世代の超高感度オートELISA Simoa HD-1の後継機種です。

Simoa HD-1での経験から、ハードウェアの一部のリエンジニアリングを行い、課題が残されていたシステムの稼働安定性と測定安定性が大幅に改善されています。また、いくつかのポイントでユーザービリティの向上も図られています。

詳細は弊社までお問い合わせください。

Simoa Bead Assay(測定原理)

Simoa HD-Xでは、Simoa Bead Technologyと呼ばれる測定原理を用いて超高感度化を達成しています。

Step 1

サンプル、キャプチャー抗体をコートした専用磁気ビーズ、ビオチン標識した検出抗体、ストレプトアビジン標識した酵素(β-galactosidase)、洗浄バッファーを用意して装置にセットします。

Simoa_bead_technology_step1

Step 2

装置内で自動で反応が行われImmuno-complexが作られます(反応は専用のプラスチックキュベット内で行われます)。

Simoa_bead_technology_step2

Step 3

基質(Resorufin β-D-Galactopyranoside)の添加後、ビーズ懸濁液がただちに専用の測定ディスク(Simoa Disc)に自動分注されます。

測定ディスクには24個のスリットがあります。
1つのスリットには、50フェムトリットル(fL)サイズの微小ウェルが約230,000個アレイされています。
スリットにサンプルがロードされると、ビーズが微小ウェルの中に入ります。1つのウェルには1個のビーズだけが入ります。

Simoa_bead_technology_step3

Step 4

微小ウェルの表面がオイルでコートされ、アナライトが反応したビーズが入ったウェルは化学蛍光(Resorufin)で光ります。

Simoa_bead_technology_step4

Step 5

装置が自動で画像を撮影します。

50 fLという微小空間で蛍光を検出するため、ビーズ上に1分子のアナライトが反応していれば、その蛍光強度を検出することができます。

Simoa_bead_technology_step5

Step 6

専用の解析アルゴリズムでSimoaソフトウェアが自動画像解析を行い、検量線からアナライト濃度を自動算出します。

Simoa_bead_technology_step6
Simoa Bead Assayの原理をさらに理解するための資料
マルチプレックスアッセイは?
Simoa_bead_technology_multiplex

Simoa HD-X アナライザーでは、最大6-Plexまでのマルチプレックスアッセイ(多項目同時測定)が可能です。

マルチプレックスアッセイでは、自家蛍光の波長と蛍光強度が異なる磁気ビーズを使用することにより、装置がビーズの種類を自動で見分けて、各アナライトごとの結果をレポートします。

アッセイワークフロー

Simoa HD-X アナライザーでは、反応~データ解析の工程がすべて自動化されています。

そのため、実験作業を省力化できるだけでなく、実験者間差や施設間差の少ない再現性の高いデータ取得が可能です。

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1回の測定で最大288データポイントを全自動で測定します。

96測定の所要時間は約2.5時間です(アッセイによる)。288測定を1日で完了できます。

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アプリケーション(疾患領域)

神経疾患(Neurology)

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Simoa Bead Assayを用いることで、神経バイオマーカーを従来の測定法をはるかに凌駕する感度で定量することができます。そのため、神経バイオマーカーを、脳脊髄液(CSF)からだけでなく、血清・血漿から測定することが可能です。血液検査(Blood Test)はCSF検査と異なり、患者の負担や副作用が少なく、繰り返しの測定も可能なため、認知症をはじめとする様々な神経疾患の新たなバイオマーカー検査法になることが期待されています。

神経疾患研究分野のアプリケーションページを見る

炎症・免疫疾患(Immunology & Inflammation)

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Simoa Bead Assayを用いることで、血漿・血清サンプルあるいは前房水(涙液)などから、低濃度なサイトカインを超高感度に測定することができます。その感度は多くのアッセイキットで健常レベルを定量できるほど高感度です。自己免疫疾患をはじめとする様々な免疫疾患や炎症疾患の病態解明などにお役にたてます。

炎症・免疫疾患研究分野のアプリケーションページを見る

悪性腫瘍(Oncology)

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Simoa Bead Assayを用いることで、低濃度のサイトカインやケモカイン、可溶性PD-1やPD-L1、腫瘍マーカーなどを、血液サンプルからこれまでよりも早期に測定することが可能です。各種モダリティの薬剤のオンターゲットバイオマーカー測定、あるいは高分子医薬品や細胞治療薬の免疫毒性マーカー(サイトカイン放出症候群)の測定にお役立ていただけます。

あるいは神経バイオマーカーであるNeurofilament Light Chainは、脳腫瘍の生化学バイオマーカーや薬剤の神経毒性マーカーとしても有用であることが示唆されています。

Homebrew assay(カスタムアッセイ)を用いて細胞外小胞やエクソソームを高感度に測定するアッセイ系の開発例も増えています。

がん研究分野のアプリケーションページを見る

感染症(Infectious Disease)

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Simoa Bead Assayを用いることで、ウイルス感染に伴うインターフェロン反応とそれに続くサイトカインストームを超高感度に早期測定することができます。また、SimoaのHIV-p24タンパク質アッセイキットは、核酸増幅法(NAT法)を同等のウィンドウで、血液からより簡便にHIVの定量が可能です。

あるいは、Homebrew assay(カスタムアッセイ)により、ウイルス抗原や抗ウイルス抗体の高感度測定系を開発したり、クロストリジウム菌をはじめとする細菌毒素の測定系を開発する試みも行われています。

感染症研究分野のアプリケーションページを見る

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循環器疾患(Cardiology)

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循環器疾患(心疾患)のバイオマーカーを超高感度に測定が可能です。心筋傷害マーカーであるトロポニンやpro-BNPの測定では、健常レベルのトロポニンでも超高感度に定量可能です。心疾患リスクの早期予測、副作用リスク患者の層別化などへの応用が期待されています。

※ 心筋トロポニンアッセイキットは現在再開発中です。

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採用論文例

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Simoa HD-X(HD-1)を用いて測定したデータが多くの論文で採用されています。

その中には、Nature誌やScience誌をはじめ、インパクトファクターの高い多くの有名ジャーナルでの採用例が数多くございます。

論文例は下記ボタンリンク先で閲覧することが可能です(特定の分野の論文例を知りたい場合は弊社までお問い合わせください)。

Simoa HD-X(HD-1)の論文例を見る

アッセイメニュー

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超高感度オートELISA Simoa HD-Xでは、専用の最適化されたアッセイキットを用いて測定を行います。

アッセイキットには、Ready-to-Useのアッセイキットと、お客様ご自身でアッセイを構築いただくHomebrew Assayの2種類をご利用いただけます。

■ Ready-to-Use アッセイキット

80種類以上のアッセイキットをご用意しています。詳細はアッセイキットのページをご欄ください。

Simoa Bead アッセイキットのページを見る

■ Homebrew アッセイ

Homebrewアッセイキットをご使用いただくことで、お客様ご自身でアッセイを構築していただけます。また、 Quanetrix 社の Simoa Accelerator Laboratoryではアッセイ構築サービスを提供しています。

Simoa Bead Homebrew アッセイのホワイトペーパーをダウンロードする

製品仕様

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製品番号 103385
製品名 Simoa HD-X アナライザー
測定原理 Simoa Bead Assay(デジタルELISA技術)
Assay performance
感度 fM(フェムトモーラー)レベル *アッセイキットにより異なります。
ダイナミックレンジ > 4 logs
測定精度 CV <10%
Instrument specification
シグナル検出 化学蛍光
マルチプレックス 最大 6-Plex
サンプルフォーマット 96ウェルプレートx4枚、あるいは サンプルチューブx96本
装填可能ディスク数 32枚(1ディスクあたり24データポイント)
1ラン(1バッチ)の測定数 288 データポイント
測定時間 < 2.5時間(96 データポイント)*アッセイキットによります
測定自動化 アッセイ開始(キャプチャー抗体との反応)~データアウトプットまで全自動
バーコードリーダー 標準付属
コンピューター 内蔵
装置サイズ 幅141.4 x 奥行89.7 x 高さ161.2 cm
装置重量 294 kg
消費電力 100V/10.5A(1050W)
必要電源 100V, 15A, 50/60 Hz x1系統
付属物 Simoa プレートシェイカー 1台
インストレーションキット 1式

製品/シリーズに関するお問い合わせ

製品に関するご質問や技術的なお問い合わせなどはこちらのフォームをご利用ください。

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