最大48サンプルの核酸抽出を15～25分で完了
Nextractor NX-48S
核酸抽出の時間と手間を減らしたくありませんか？
Nextractor NX-48Sは、従来の方法に比べて時間を大幅に短縮し、15～25分で最大48サンプルのDNAおよびRNAを抽出することが可能です。磁気ビーズとヒートブロックの加熱による均一な処理が、短時間で高品質な抽出を可能にし、実験フローの効率化を支援します。また、専用の抽出キットと7インチタッチパネルによる直感的な操作性で、どなたでも容易に安定した核酸抽出を行うことができます。
Nextractor NX-48Sの特長とメリット
短時間処理で多サンプル対応
最大48サンプルを同時に処理でき、15～25分で抽出を完了。オートメーションかつ従来の方法と比較して約50%以上の時間短縮を実現することで、研究者が本来の研究に集中できる環境を提供します。
ヒートブロックにより高品質な抽出
ヒートブロックでの加熱により、回収率が向上し、後続のPCRやその他解析に適した高品質なDNA/RNAを得られます。FFPE組織やHeLa細胞など、従来は抽出が難しかったサンプルでも安定した回収が可能です。
簡単操作と安全性
7インチタッチパネルの直感的操作とドアセンサー、UVライトによる安全設計により、安心してご利用いただけます。操作が簡単で、トレーニング時間を最小限に抑えつつ、どなたにでも安定した抽出が可能です。
抽出原理
Nextractor NX-48Sでは、磁性ビーズ方式によりDNA／RNAを抽出します。装置に合わせて作られた専用の抽出キットを使うことにより、抽出時間の大幅な短縮を実現しています。1サンプルにつき4ウェルを使用し、溶解、洗浄（2回）、溶出を行います。
抽出の具体例と品質保証
Nextractor NX-48Sは、最大48サンプルの核酸抽出を15～25分で完了します。従来の核酸自動抽出装置やマニュアル作業に比べてはるかに短時間なので、1日の作業時間を短縮して、実験を効率的に進めていただけます。
例） 血液48サンプルからDNAを抽出する場合
抽出例
短時間で抽出ができたとしても抽出した核酸の量と質が不足していたらその後の実験に使用することができません。 NX-48Sは、ヒートブロックを搭載しており、従来の核酸自動抽出装置と同等あるいはそれ以上のクオリティーで DNA／RNAを抽出していただけます。
血液48サンプルからのDNA抽出を例に取ると、Nextractor NX-48Sを使用により28分で全サンプルの処理が完了し、従来の方法に比べて作業時間が大幅に短縮されます。短時間処理ながら、PCRの後続解析に適したクオリティーと量が確保されます。
特殊サンプルへの対応：FFPE組織とHeLa細胞
＜FFPE組織からの抽出例＞
サンプル:FFPE組織 (Lung／Stomach／Thyroid)
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| NX-48S | Company A | Company B | |||||||
| 濃度 | A260/280 | dsDNA量 | 濃度 | A260/280 | dsDNA量 | 濃度 | A260/280 | dsDNA量 | |
| Lung 1 | 329.6 | 1.9 | 17.3 | 138.9 | 1.9 | 9.64 | 148.8 | 2.04 | 5.48 |
| Lung 2 | 280.2 | 1.89 | 39.9 | 147.1 | 1.89 | 17.3 | 25.8 | 1.92 | 2.92 |
| Stomach 1 | 64.7 | 1.78 | 5.84 | 42.7 | 1.82 | 4.32 | 8.6 | 2.07 | 0.616 |
| Stomach 2 | 165.7 | 1.89 | 15.6 | 132.1 | 1.86 | 14.7 | 48 | 2.02 | 1.74 |
| Thyroid 1 | 86.3 | 1.82 | 8.52 | 40.1 | 1.77 | 5.48 | 4.3 | 3.14 | 0.548 |
| Thyroid 2 | 278 | 1.95 | 14.8 | 53.6 | 1.8 | 7.12 | 9.2 | 2.43 | Too Low |
※単位：濃度はng/μL、dsDNA量はμg
＜HeLa細胞からのDNA抽出例＞
サンプル:HeLa細胞 2×106 cell
G：Genolution
A：Company A
| A260/280 | A260/230 | Qubit （ng/μL） |
Ct (Human actin） | |
| Company A | 1.94 | 2.47 | 13.4 | 17.6±0.2 |
| NX-48S | 2 | 2.3 | 16.8 | 16.9±0.1 |
FFPE組織やHeLa細胞などの難しいサンプルからも、高品質なDNA/RNAを抽出することが可能です。特に、FFPE組織では、ヒートブロックによる均一加熱が回収率を安定させ、研究の信頼性向上に貢献します。
実際の導入事例：研究現場での具体的効果
ケーススタディ
ある大学のCOVID-19ウイルス検出プロジェクトで、手動抽出からNextractor NX-48Sに切り替えた結果、以下の効果が確認されました。
処理速度の向上: 手動法と比較して処理速度が約40%向上し、1サンプルあたりの抽出時間が平均20分短縮。ピーク時には、1日あたりの処理サンプル数が従来比で約1.5倍に増加しました。
抽出精度と信頼性の向上: RNA抽出の安定性が向上し、検体ごとの回収率が平均5%増加。検査精度が向上したとの評価を得ています。
参照リンク: Comparison of Automated and Manual Viral Nucleic Acid Extraction Kits for COVID-19 Detection Using qRT-PCR, Malaysian Journal of Medicine, 2022
医療機関での具体的な活用事例
インドの大手医療機関でも、Nextractor NX-48SがCOVID-19診断に使用され、検体処理の効率が改善されました。
多検体対応と処理時間短縮: 平均60分の検体処理が約25分に短縮され、処理量が従来比で2倍に増加。
リアルタイム診断の支援: PCR検出精度も95%以上に達し、診断信頼性も向上。迅速なデータ取得が可能になり、医療現場でのリアルタイム意思決定に寄与しています。
参照リンク: Performance Evaluation of Different RT-PCR Kits for the Direct Detection of SARS-CoV-2 in Preheated Specimens, Thieme Connect Journal, 2023
製品仕様
| Nextractor® NX-48S | |
| サンプル処理数 | 1～48 |
| 処理時間 | 15～25分（キットにより異なります） |
| 対応サンプル量 | 200～400 μL（キットにより異なります） |
| 溶出量 | 50～150 μL（キットにより異なります） |
| 安全機構 | ドアセンサーおよびUVライト |
| インターフェイス | 7インチLCDタッチスクリーン |
| 装置サイズ | W364 × D420 × H386 mm |
| 装置重量 | 25 kg |
| 電源 | 100-240 V、2A、50/60 Hz |
| 内蔵ヒーター | 室温～120℃ |
| バーコードリーダー | オプション（別途購入） |
| 設置環境 | 15～30℃、相対湿度20～80%、結露しないこと |
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