動物&昆虫細胞培養用 三角フラスコ
Optimum Growth Flask シリーズ
動物細胞や昆虫細胞のフラスコ培養
タンパク質の生産量をもっと上げたいと思いませんか?
シェイキングインキュベーターを用いた動物細胞や昆虫細胞の物質生産培養において1バッチあたりの生産量を増やすにはどうすれば良いでしょうか?
Optimum Growth Flaskはインキュベーターの棚面積あたりの培養量が多いため、1バッチあたりのタンパク質生産量を向上させることができます。
「1回の培養でもっと多くのタンパク質を作りたい」
そんな方は是非Optimum Growth Flaskをお試しください。サンプル品をご提供させていただきます。
Optimum Growth Flaskの特徴
❶ 小スペースで最大の生産量を
同じフラスコ底面積の他社の三角フラスコよりも培養液の張り込み量を多くすることが可能です。
そのため、培養面積あたりの培養量が増え、1回の培養でのタンパク質生産量を増やすことができます。
❷ 高いエアレーション効率で細胞増殖を促進
通気性の高い0.2μm PTFEフィルター付きベントキャップを使用しています。
そのため、培養中の酸素供給を常に高いレベルに確保できます。
ベントキャップは個包装の滅菌済で供給されます。
❸ 培養のために設計されたフラスコ形状
高い撹拌効率と低いシェアストレスを両立するバッフルデザインです。
フラスコ素材には細胞にやさしいポリプロピレンを使用しています。
5Lタイプは、持ち運びを容易にするために左右に持ち手が付いています。
力のない方でも、培地を入れたまま持ち運びできます。
❹ 豊富なサイズラインナップ
125 mLから5 Lまで幅広いサイズをご用意しています。
❺ 様々なオプションとアクセサリー
豊富なオプションとアクセサリーをご選択いただけます。
- サンプリングポート付きのフラスコ
- バイオリアクターに培養液を移すための トランスファーキャップ
- 培養後に細胞成分と培地成分を簡単に分離するための Rapid Clear キャップ
- 複数本のフラスコを持ち運ぶための キャリア
培養量および生産量の比較
Optimum Growth Flaskは、他社の類似の三角フラスコと比べて、同じフットプリントで高い生産性を得ることができます。
Case-Study 1:膜タンパク質の発現
膜タンパク質の生産量をOptimum Growth FlaskとCorning社の三角フラスコで比較しました。
● 培地張り込み量
・250 mL Optimum Growth Flask: 150 mL
・500mL Corning Flask: 200mL
Optimum Growth Flaskの方がフラスコ底面積が小さく、同じ培養面積でより多くのフラスコを同時に使えます。
● クマシ―染色ゲル解析
4 mLの培養液をNi-NTAで精製し、12 μLの精製液をタンパク質ゲルで解析
・Protein A: 34 kDa 膜タンパク質
・Protein B: 45 kDa 膜タンパク質
Optimum Growth Flask(T)では、Corning社フラスコ(C)と同等以上の精製タンパク質量が得られた。
※ Tは製造元のThomson Instrument Companyの頭文字です。
※ 本データはGenentech社からデータをご提供いただきました。
Case-Study 2:HEK293細胞による高発現タンパク質と低発現タンパク質の発現
動物細胞(HEK293)によるタンパク質発現をOptimum Growth FlaskとCorning三角フラスコで比較しました。
● 培地張り込み量
・5L Optimum Growth Flask:3 L
・3L Corning Flask:1 L
2つのフラスコはほぼ同じフラスコ底面積です。
Optimum Growth Flaskは、同じ培養面積で2~3倍の量を培養できます。
● 低発現タンパク質の電気泳動ゲル解析
10~20 mg/Lの低発現タンパク質の発現を電気泳動で確認しました。5本のフラスコで非常に再現性の高い結果が得られています。
レーン1: 分子量マーカー
レーン2: 精製タンパク質(100 ng)
レーン3: 精製タンパク質(100 ng)
レーン4: 非組み換え細胞(ネガティブコントロール)
レーン5: ポジティブコントロール
レーン6: ポジティブコントロール
レーン7: 5L フラスコ(#1-5をプール)
レーン8: 5L フラスコ #1
レーン9: 5L フラスコ #2
レーン10: 5L フラスコ #3
レーン11: 5L フラスコ #4
レーン12: 5L フラスコ #5
● 高発現タンパク質の電気泳動ゲル解析
300 mg/Lの高発現タンパク質の発現を電気泳動で確認しました。3本のフラスコで非常に再現性の高いタンパク質生産がされていることを確認できました。
レーン1: 分子量マーカー
レーン2: 精製抗体(100 ng)
レーン3: 精製抗体(250 ng)
レーン4: 精製抗体(500 ng)
レーン5: 精製抗体(1,000 ng)
レーン6: ポジティブコントロール
レーン7: 5L フラスコ #1
レーン8: 5L フラスコ #2
レーン9: 5L フラスコ #3
レーン10: 5L フラスコ(#1-3をプール)
Case-Study 3:昆虫細胞によるタンパク質発現
昆虫細胞培養における1フラスコあたりのタンパク質発現量を2つのフラスコで比較しました。
● 培地張り込み量
・5L Optimum Growth Flask:3 L
・3L Corning Flask:1 L
2つのフラスコはほぼ同じフラスコ底面積です。
Optimum Growth Flaskは、同じ培養面積で2~3倍の量を培養できます。
● タンパク質収量の比較
Optimum Growth Flaskは、Corning社のフラスコと同じ培養面積で、より多くのタンパク質を得ることができます。
右図は4つのクローンにおけるタンパク質収量の比較です。Optimum Growth Flaskでは、安定して優れたタンパク質収量が得られていることがわかります。
※ データはNew York Structural Genomics Researsh Consortiumからご提供いただきました。
Case-Study 4
5L Optimum Growth FlaskとNalge Nunc社 2.8L三角フラスコの間で経時的なタンパク質発現量を比較しました。
● 培地張り込み量
・5L Optimum Growth Flask: 3 L
・2.8L Nalge Nunc Flask:1.5L
2つのフラスコのフットプリント(培養底面積)はほぼ同じです。
スケーラビリティ(フラスコサイズ)
125 mLから5Lまで様々なサイズのフラスコサイズをご用意しています。
すべてのサイズが同じフラスコデザインで、少量から大量までスムーズにスケールアップしていただけます。
- 125 mL
- 250 mL
- 500 mL
- 1.6 L
- 2.8 L
- 5 L
サンプリングポート付きフラスコ
培養中に培地を簡単にサンプリングしたい?
そんなご要望にお応えするためのサンプリングポート付きフラスコをラインナップしています。
シングルポートタイプ |
マルチポートタイプ |
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・サンプリングのためのポートが1つ付いたタイプです。 ・125mL/250mL /500mLはポート付きベントキャンプです。 ・5Lはフラスコの胴体にポートが付きます。 |
・ポートが2つ付いたタイプです。 ・サンプリングとフィードのためのポートが1つずつ付きます。 ・1.6Lあるいは5Lタイプでお選びいただけます。 |
製品ラインナップ
通常タイプ(ポートなし)
125 mL | 250 mL | 500 mL | 1.6 L | 2.8 L | 5 L |
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#931110 | #931111 | #931112 | #931113 | #931114 | #931116 |
50個 x1箱 | 50個 x1箱 | 25個 x1箱 | 12個 x1箱 | 6個 x1箱 | 4個 x1箱 |
ポート付きタイプ
125 mL | 250 mL | 500 mL | 1.6 L | 5 L | |
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シングルポート | シングルポート | シングルポート | マルチポート | シングルポート | マルチポート |
#931110-SP | #931111-SP | #931112-SP | #931113-PORT-TRT | #931116-PORT-E | #931116-PORT-TRT-F |
50個 x1箱 | 50個 x1箱 | 25個 x1箱 | 12個 x1箱 | 4個 x1箱 | 4個 x1箱 |
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