シングルセル解析に最適な自動細胞分散装置
Singulator 100
組織サンプルからの細胞分散と核抽出を自動&短時間で行います
シングルセル解析のサンプル調製に
お困りではありませんか?
組織検体からのシングルセルNGS解析では、組織サンプルから生存率の高い細胞懸濁液を高収量で得ることが、データのクォリティ確保に重要です。
しかし、従来のマニュアルによる細胞分散は、手技により細胞生存率や収量にバラつきが出ることがございました。
Singulator 100は、この工程を自動化することで、再現性の高い細胞調製を可能にしています。
さらに、サンプルの種類ごとに最適化されたプロトコルを用いることで、マニュアル法では難しかった組織からでも、生存率の高い細胞を高収量で回収することができます。
組織からの核の抽出にも
シングルセルATAC-Seqに
シングルセル解析の1つのアプリケーションであるATAC-Seqでは、組織検体から細胞ではなく細胞核を抽出する必要がございます。
自動組織ディソシエータ―Singulator 100はこの目的にもピッタリの装置です。
マニュアル法では時間と手間のかかる組織からの核抽出を約5分30秒で自動で終わらせることができます。
また、常に冷却しながら核抽出を行うため、抽出工程に依存するサンプルクォリティの低下を最小限にします。
自動組織ディソシエーター Singulator 100
Singulator 100 システム構成
Singulator 100はベンチトップ型の装置です。
本体、細胞分散用の試薬を接続するユニット、核抽出用の試薬を接続するユニット(冷蔵)、タブレットPC(Microsoft Surface)、廃液ボトルなどから成ります。
それぞれがわかりやすい位置に配置され使い勝手が良く設計されています。
タブレットPCにインストールされたソフトウェアは、タッチパネルで簡単に操作できます。
Singulator 100 ワークフロー
シングルセル解析のための質の高い細胞分散液あるいは核抽出液を、様々な組織から、自動で手放しで調製することができます。
専用カートリッジ
細胞分散と核抽出はそれぞれ専用のカートリッジを用いて行います。組織片を入れたカートリッジと試薬ボトルを装置にセットするだけで全自動で細胞分散液あるいは核分散液を得ることができます。
核用カートリッジ
細胞用カートリッジ
ソフトウェア
操作は装置前面の大型タッチパネルで行います。
プレセットされたプロトコルだけでなく、パラメーターをカスタマイズして保存することが可能です(ミンシング、インキュベーション温度と時間、ミキシングモードとスピード、ディスラプション方法)。
Step 1 | Step 2 | Step 3 | Step 4 |
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リストからプロトコルを選択する。 プロトコルのカスタマイズと保存もこのステップで可能です。 |
サンプル情報(サンプル名、サンプル種、組織タイプ、組織重量など)を記入しRunを開始する。 | ビデオガイドがステップごとに必要な操作をガイドします。 | 内蔵カメラと進行バーにより作業の進捗と残り時間をリアルタイムに確認できます。 |
対応サンプルと処理時間
組織タイプ | 処理時間 | 収量* | 生存率* | |
細胞 | 新鮮組織 | 20-60 分 |
10,000-500,000 cells/mg |
70-95% |
核 |
新鮮/凍結組織 OCT包埋組織 |
約5分30秒 |
10,000-600,000 nuclei/mg |
ー |
* 組織により異なります。
実績のあるサンプル例
*Customer-Lab Demonstrated
核 | 細胞 | |
HUMAN
*Aorta |
HUMAN
Colon: Normal, Polyp & Tumor | |
Mouse
*Brain |
Mouse
*Brain | |
Rat
Brain |
Rat
Brain | |
Acomy Cahirinus *Kidney |
Zebrafish
*Brain | |
Honey Bee *Thorax |
Snail
*Eye | |
Arabidopsis Thaliana
*Whole Seeding |
Planaria
*Whole | |
Drosophila Melanogaster
*Brain |
||
Sorghum Purpureosericeum *Embryos |
アプリケーション
Singulator 100は、ゲノミクス/トランスクリプトミクスとセルバイオロジーの幅広い研究領域でご使用いただけます。
scRNA-Seq、snRNA-Seq、ATAC-Seq、CITE-Seqなどのシングルセル解析の細胞調整では、再現性の高いサンプル調製を誰でも短時間で行っていただけます。
また、FACSやフローサイトメトリーの前処理、初代培養の調製、がん免疫研究のための細胞調製などでもご使用いただいています。
組織からの質の高い細胞分散液あるいは核分散液の調製が皆様のデータのクォリティ向上に貢献します。
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